大阪工業大学 環境工学科

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対面授業再開 2020 Nov
2020/11/15
2020年度前期は、コロナ禍のために、大学の授業をオンラインで行ってきました。しだいに、感染予防対策方法が明らかになってきたため、11月から授業を対面で行っています。初めて経験した長期にわたるオンライン学習でしたが、意外と理解を高める効果もあったようです。工夫したのは、オンデマンド方式「短い説明動画」の作成です。5~12分程度で一つの説明になるものを2,3用意します。演習問題に直面して困ったときに、再度、その動画を見ることができます。短い動画であれば通信の負担も少なく、集中力が途切れることもなく、「もう一度見てみよう」という気になるようです(「短い説明動画」のサンプルはこちら https://drive.google.com/file/d/11VCy-a451SgVcC6SYICCXB-g8nmeUKoF/view?usp=sharing)。
ということで、後期に対面授業が始まっても、これまでの対面授業とは様相が異なってきました。なんと、教壇の私がPCを操作して、スクリーンに映したその画面を学生が見るという、なんとも、「対面でのオンラインごっこ」のような光景の授業になってきました。それでは、対面授業は不要なのかというとそうでもなく、学生の質問に対して、黒板に書きながら授業での説明とは異なる方法で説明することが、やはり一番理解を助けるようです。結論です。密度高く、効率よく教授する点において、オンライン授業は対面授業を上回ることがあります。しかし、質問に応じての臨機応変な説明には、対面授業が不可欠です。
対面授業開始後、実に半年ぶりに、紙ベースでの試験を行いました。選択方式のオンラインテストとは異なり、計算過程が目に入る答案用紙には、どのように勉強してきたのか、どこで計算間違いをしたのかなど、「たのもしくも切ない」物語を読み取ることができます。人間と紙の歴史は、木簡・壁画を含めると、何千年もあるのです。簡単にオンライン・ペーパーレスへは移行できません。

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