大阪工業大学 環境工学科

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環境 VOICE

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ベトナムの水環境改善プロジェクトに取り組みます
2022/07/29
 ベトナム国政府は水環境改善に対する意欲が強く、日本と同等以上の排水基準を設定し、環境警察による取り締まりなどを行っています。日本の先進的な水処理技術にも興味が高く、日本に対して大きな期待を持ってくれています。
 この度本学は、(公財)地球環境センター、ダイセン・メンブレン・システムズ(株)と一緒にベトナムの主要産業である自動車・オートバイ等の部品を扱う金属加工/金属処理工場などから排出される含油廃液の処理のモデル事業に取り組むことになりました。
 私は2012年頃にベトナムへの現地政府や業界団体の方に排水処理の課題について聞き取り調査を行いましたが、現地の方から、先進技術のモデル事業を行って欲しいと要望されることが多くありました。今回、10年越しでその機会を得ることができてうれしく思います。
 移転技術である膜分離は、廃液からきれいな水を得ることができる技術なのですが、すぐに詰まる欠点があります。今回はスポンジボールを使って洗浄するという面白いアイデアの技術です。
 油は少量でも河川に流すと水質汚濁を引き起します。金属加工で出る油は鉱物油であり、家庭から出る植物油よりも分解が難しため、有効な対策が求められていました。
 コロナで渡航は制限を受けますが、現地の大学の方に協力を頂いて進める予定をしています。
 プロジェクトの経験は、授業や卒業研究などでみなさんに紹介したいと思っています。 

公益財団法人地球環境センターさんのページ
https://gec.jp/jp/post-3543/

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