ナノ材料マイクロデバイス研究センターは、その前身となる新材料研究センターの設置(1987年)以降、30年以上にわたり材料・デバイスに関わる 先端研究ならびに教育の場として機能してきました。 今年度は教員23名、学生86名が研究や教育目的で利用登録されています。また、学部および大学 院の授業科目では年間およそ280名の学生達がセンターを利用しています。
2017年度には、これまでセンターが培ってきた新材料とデバイス開発の技術に、ロボティクス&デザイン工学部におけるヒューマンフレンドリーなシ ステム構築技術と知的財産学部の備える市場ニーズ分析能力を 組み合わせて私立大学研究ブランディング事業へ申請し、採択されました。本学の特徴あ る研究分野「ナノ材料」「ロボティクス&デザイン」「知的財産」の力を結集するとともに、 大阪産業技術研究所や大阪商工会議所と連携して、地域企 業のIoT知的機器開発やそれを活用したサービスの社会展開を支援する「地域産業支援プラットフォーム(OIT-P)」が展開されています。 すでに高い評 価を得ている実践的教育に加え、教育活動と有機的に結び付いた研究成果で「モノづくり大阪の発展に寄与する大学」というブランドを確立していきます。 2022年度からはセンター機能強化のために、新たに「マテリアル分析部門」を設置し、最新のX線光電子分光装置(XPS)を導入しました。 今まで研究を 推進してきた「材料デバイス開発部門」との、1センター2部門とすることで機能拡充を図ります。今後も最新機器の導入などを進め、 研究環境整備によ って工学部における学科横断の研究体制を充実させていきます。
今後も工学部の付設研究センターとして、社会に貢献できる先端的研究および実践的な実習教育をすすめて参りますので、関係各位の一層のご支援・ご協 力をよろしくお願い申し上げます。
2022年4月
ナノ材料マイクロデバイス研究センター長
前元 利彦