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君に薦める一冊の本

縄文の神秘

縄文の神秘

著者:梅原猛 渡辺誠

ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科村尾 純子 先生推薦

芸術家の岡本太郎氏が縄文文化に惹かれ、そこに日本人の芸術のルーツを求めたことはご存じだろうか。私は、美術館で岡本太郎の作品を見て、何となく画集を買って家に帰り、開いて眺めていると、彼の作品から何とも言えないエネルギーが立ち上るのを感じた。描かれている絵の形のせいか、色のせいか。形、色はエネルギーを発するから。でもおそらくそれは彼の作品の根底にある「根源」からのエネルギーを感じたのであり、それがまさに日本人のルーツである縄文文化の源と同じものだったからかもしれない。哲学者梅原猛氏によるこの書は、縄文土器が単なる土器ではなく、芸術品と言える理由や、その呪術性から見える死生観などを論じ、私たちが宇宙と自然の循環の中で生かされている存在であるということを再確認させてくれる。

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大宮本館
708||N||1 18910399(所蔵は旧版です)
梅田分館
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枚方分館
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