第1回 大阪工業大学 環境テクノフォーラム 2013
 
「がれき受け入れと焼却 : 技術と対話で助け合う - 震災廃棄物焼却処理の試験焼却から本格実施まで -」
 
(講師 大阪市 環境局 施設部長 蓑田 哲生氏)
 
 2013年6月29日に、グランフロント大阪カンファレンスセンターにて、表題のフォーラムを開催いたしました。岩手県 宮古市の復興を助けるべく、被災地の廃棄物を一部受け入れ、舞洲工場で焼却し、北港処分地(大阪市の処分場)で処分するというものです。被災地の状況、廃棄物の仮置き場での破砕・選別、船による運搬と陸揚げ後の積み替え(大阪府にて実施)、焼却・埋め立て、そして、放射線のモニタリングについて、全体像をお話しいただきました。
 
 環境工学科の80名余りの学生と教員、学外からも12名の参加者があり、定員100名の開場が埋め尽くされました。
 
 話の後半部分は、懸念された放射能に対する対応に関することでした。セシウムは焼却飛灰に濃縮されます。国は、1キログラムあたり8,000ベクレルの基準を設けていますが、大阪府基準では2,000ベクレルとしました。最終処分でも、セシウム吸着能力の高いゼオライトを敷設する工法を開発しました。しかし実際に始めてみると、焼却飛灰の放射能は、不検出から26ベクレルの範囲であり、当初に定めた基準値2,000ベクレルをはるかに下回るものでした。
 
 処理量については当初、大阪市は2014年3月31日までに上限36,000トンの受け入れに合意していましたが、東日本地域での廃棄物処理の進捗もあり、実際に受け入れる量は、それを相当下回る見通しとのことでした。
 
 学生からは「北港の最終処分場が、津波等で海水をかぶった場合についてはどうか」という質問がありました。津波は護岸を超えないという予測でしたが、護岸を超えた場合についてもシミュレーションを行い、安全性を確認したとのことでした。
 
今回、講演の場で使用したスライド映像は貴重で、公開させてもらうこととしました。蓑田氏および関係諸氏にお礼申し上げます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(写真) 環境テクノフォーラムの様子