環境工学科では、人と自然との共生、循環型社会の構築を目指して、生活環境、地域環境、自然環境における有機的なつながりを理解し、環境の保全、修復及び資源循環をリードする人材を育成します。「環境技術者」を養成するために、学びのポイントとして次の3点を掲げています。
体験から得た気付きを研究題材にして学びを深められるよう、体験重視型の授業を多く取り入れ、「環境の科学」を基礎に、社会・地球・健康の問題解決に必要な専門知識を修得します。
化石燃料に依存した現代社会には限界があります。環境共生型社会を造るために、自然エネルギー、バイオ燃料、生物多様性保全、都市緑化、植物工場などの新技術を学びます。
環境技術者には、資源リサイクル、水処理技術、住環境設備など基盤的な知識・技術に加え、CO2排出低減、省エネルギー、自然生態系の保全など、広い視野と見識が求められています。
四年間の流れ
1年次 | 環境工学の領域「環境・バイオ・エネルギー」の全体像をつかみながら、工学に必要不可欠な物理・化学・生物を学びます。環境工学が複合技術であることの認識を深めます。 環境工学入門 基礎ゼミナール 環境統計解析 環境量論基礎 エネルギー基礎 環境化学 反応工学 |
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2年次 | 環境衛生、バイオ技術、物質・エネルギー収支にかかわる演習・実験を通年で実施します。低年次に実物に触れることで公害防止管理技術者などの資格試験の勉強にも有利になります。 大気環境学 CAD製図・演習 上下水システムⅠ・Ⅱ 環境工学演習 Ia・Ib 環境分析 環境システム工学 廃棄物工学 環境計画 |
3年次 | 技術者として社会に出るための準備として、施設設計、設備管理の演習、学外での実地学習を行います。制度や実技術に関する講義科目から、社会との関わりをとらえます。 環境工学演習IIa・IIb 環境施設設計 自然生態系修復 水環境学 グリーンテクノロジー 空気調和制御・演習 研究基礎演習 |
4年次 | 配属先の研究分野ごとに、新規の課題を解決すること(卒業研究)を通して、「学ぶ」から「切り拓く」へシフトアップします。大学院へ進学すると「後輩を指導する」立場となり、より責任意識が芽生えます。 エネルギー有効利用技術 卒業研究 |
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