きめ細やかな支援編
国際PBL編
研究室編
部活編
人が集まって生活し、政治・経済・文化が生み出される地域を「都市」といいます。都市生活を持続させるためには、「安全な水と食料を供給」し、「下水とごみを排除」することが必要です。なかでも、「上下水とごみ処理」は都市基盤として整備しなければなりません。これら「都市の衛生機能」の維持が、最初の環境工学のミッションでした。
産業の発展とともに、自然の自浄作用にゆだねるだけでは環境の悪化を止められない状態、すなわち「公害」が発生しました。そこで私たちの先人は、規制をし環境工学の技術を高め、現在の良好な環境を築いてきました。その技術の考え方は、「物理化学的に有害性を取り除く」ことと「自然の浄化作用を促進する」に分けられます。今後もこのような技術を発展させ、私たちの暮らしと環境を守っていく必要があります。
石油などの化石資源に依存した現代文明の持続可能性が不安視されています。温暖化、放射能や化学物質などによる汚染が、地球の環境と生命を脅かしています。いま、人間活動と資源・エネルギーの浪費を見直し、
「資源循環と再生可能エネルギーのベストミックス」を考える必要があります。
都市・公害・地球と、視野を広げた現在、環境工学のミッションは、技術を駆使して「持続可能な地球」を実現することです。そのためには、これまでの細分化されてきた技術を大づかみにする「骨太の技術」が必要です。環境保全、省エネ、資源循環など、環境工学に関連した分野の仕事の場は幅広く、卒業生の活躍は多岐にわたっています。
大阪工業大学工学部 環境工学科では、時代変化に対応し、環境分野において一貫性ある専門教育・研究を効果的に行います。そして、研究・教育を通して、市民・行政・産業界などの社会的要請に応える人材を育てることをめざします。
環境工学科の育成人材像に基づき、幅広く深い教養や総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養するとともに、環境工学の専門分野における高度な知識・技術を伝達します。
環境工学科では、里山や原生林、清流など、自然豊かな奈良県吉野郡川上村で、新入生オリエンテーションを実施しています。オリエンテーションは1泊2日の日程で、源流の森とそこに流れる川、人工林などの自然環境を体感し、林業や製材加工、木材リサイクルなどの産業を学びます。また、環境に関連する講演、ディスカッションの時間もあります。新入生どおしの親睦を深めるとともに、さまざまな体験やふれあいをとおして、「自然環境との共生はどうあるべきか」、「今後環境工学科で何を学んでいきたいか」を新入生自らが考えるきっかけづくりとなっています。
※プログラムは、実施年度によって変更があります。