大阪工業大学 環境工学科

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環境バイオリソース研究センター設立シンポジウムを開催しました。
2024/03/25
 3月15日に大宮学舎にて設立シンポジウムを開催しました。

 冒頭に副学長の芦高先生から、世界が多くの環境問題を抱える現在、環境技術の研究・教育は学科を越えた重要課題であり、それら拠点として期待するとの言葉を頂きました。

 続いてセンター長の河村先生から、センターが保有する微生物資源を核とした新しい環境バイオシステム構想「CO2排出量ゼロのバイオエネルギー生産システム」が提唱されました。

 続いて構成員の教員から、現在の研究状況が報告されました。古崎先生から嫌気性微生物によって二酸化炭素と水素をメタンに変換する「バイオメタネーション」が、河村先生から重油相当のバイオオイルを生産する微細藻類「ボトリオコッカス」が、粟田先生から排水中の窒素を微生物を使って省エネルギー・高効率で除去する「アナモックス」プロセスがそれぞれ発表されました。

 招待講演ではセンターと研究連携している大阪公立大学の徳本先生から、菌叢(フローラ)の解明と制御による新しい環境バイオプロセスをご講演頂きました。水素生成嫌気性細菌、好熱菌による堆肥化、金属ナノ粒子による環境負荷の小さい植物栽培、線虫を用いた金属汚染土壌の浄化、など、幅広い視点からのバイオプロセスの可能性を示唆して頂きました。

 最後の招待講演は、欧州を代表する環境バイオプロセスの研究者である、デンマーク工科大学のアンゲリダキ先生から、バイオメタネーションを中心にご講演頂きました。欧州での天然ガス代替としてのバイオガスアップグレーディングの重要性、研究開発の方向性とその実用化へのステップを紹介して頂きました。

 シンポジウムには環境バイオプロセスに携わる研究者、企業の開発担当者に多く参加頂き、当センターのテーマへ高い関心を持って頂いたことを感じました。これからも環境バイオプロセスの先端情報を発信してまいります。

 招待講演を行ってくださいました、徳本先生、アンゲリダキ先生に感謝申し上げます。

シンポジウム会場(対面)

河村センター長(左)

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