大阪工業大学 環境工学科

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環境 VOICE

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3年次「数値解析・演習」
2009/12/22
環境工学科では,3年生の選択科目として「数値解析・演習」を開講しています.担当は私と技術マネジメント学科の倉前准教授です.環境中で物質やエネルギーが移動していく現象を,コンピュータを用いて解析する,いわゆるコンピュータシミュレーションを学ぶ科目です.

課題をこなすのには,解くべき方程式に関する知識とともに,コンピュータプログラミングの技能が必要とされます.しかし,最初から「プログラムを書くことが得意だ」という受講者にはほとんど出会ったことはありません.環境工学科の他の授業でそれほど要求されてきたわけではないので,これはまあ致し方のないところでしょう.

そこでこの科目では,各単元での課題を明確にした上で,担当教員が準備したプログラムのひな形を受講者に渡すことにしました.受講者は与えられた課題を横目で見ながら,そのプログラムを修正していきます.こうすることによって,プログラムの細部にあまりとらわれることなく,シミュレーションを行うために本質的に必要な部分を重点的に学べるようにしようと意図しています.

プログラム言語はFortranとJavaを用いますが,いずれも文法書を最初から見ていくようなやり方は一切採りません.すべて,与えられた実際的な課題が学習内容を先導するように構成されています.受講者が完成をめざす最終目標の一つをここに示します.

今年度は20数名の学生が受講しました.比較的少人数の科目なので,授業中に受講者との間で自由な議論がしやすいこともこの科目の特徴です.その中で受講者から聞きとった様々な意見を反映しながら,できるだけプログラム言語の不自由さにとらわれないですむ授業のやり方を考えていきたいと思っています.


完成作品のイメージ

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