現在、アメリカのテキサスA&M大学に海外研修に来ています。テキサスA&M大学は農学(Agriculture)と機械(Mechanics)の頭文字を取った大学ですが、今は完全に総合大学になって経済から理学まで幅広い分野で顕著な業績をあげている立派な大学です。カレッジステーション(College Station)という街の中心的な存在であり、町中の人が大学を尊敬しているのをいろいろな機会に感じています。
私はここに11月から2月まで4ヶ月間、共同研究のために来ています。研究内容は2つあります。(1)バラ(薔薇)のトゲ形成に関わる遺伝子の特定、(2)ボトリオコッカス(微細藻類)のゲノム解読に関わる研究です。どちらも私にとって懸案の研究課題なのですが、素晴らしいことにテキサスA&M大学には両方の課題について最適な共同研究者がいるという幸運に恵まれました。最初は園芸学科の研究室に滞在して、バラの研究をし、これから生化学科の研究室に移動して微細藻類の研究をします。
私にとって、この数ヶ月は研究に専念できる貴重な期間で、大変有意義な時間です。これまで放置してきた数多のデータを整理しつつ、なかなか手が出せなかった未知の解析技術を習得しながら、新しい人脈を作り、共同研究を始めています。慣れない土地で不便なこともありますが、やはり来てよかったと思っています。