文系に比べて、理工系学部の学生は大学院へ進学する傾向が高くなっています。大手企業の理工系採用は大学院修了を基本とすることが多く、より有利な条件で就職活動を行うために、学部生の約4割が大学院へ進学。そのうちの約8割が技術系の専門職に従事しています。
一般的な定年は60歳ですが、研究や開発職など専門分野を活かせる職業では65歳以上の就業者人口が、その他の職種に比べて高くなっています。大学院修了者の多くは、培った経験、知識や技術を積み重ね、長く働くことが可能です。
大学院修了の場合、年収1000万円以上の人口が学部卒に比べて多いという調査データがあります。大学院生は修了後、研究や開発職につき、比較的高い収入を得る人が多いという傾向が、こうした実績に表れています。
研究開発者を採用した企業に行ったアンケートでは、採用した研究開発者の能力・資質全般に対する印象は「期待を上回った」「ほぼ期待通り」の声が8割を超えており、人材の受給の一致度が高いと考えられます。