他学科との共同授業での制作や研究活動により
専攻分野に留まらない幅広い知識を得た

profile

3年次の「エレクトロプラクティス」では、電子回路の知識を生かして独自の機能を備えたデジタル時計を制作しました。とても苦労しましたが、電子回路についての理解を深めることにつながったと思います。また1年次の「PBL実習」では、3学科合同で、障害物をよけながら目的地に向かう小型の自動車模型の制作に取り組みました。私は障害物を回避するためのセンサを担当し、この時の経験が就職活動にもつながりました。

研究室は、音響の研究に取り組みたいと考えてマルチメディア情報研究室を選びました。もともと音楽が好きなので、研究を通して知識を身に付けることで、音楽を楽しむシーンがもっと豊かになると考えたからです。現在は、楽曲の持つ音楽的な特徴を抽出して、照明パターンを自動生成するシステム開発に取り組んでいます。現在、ライブやコンサートの照明演出は、専門家によって制御される方式が主流です。しかし、自動生成システムを用いれば、楽曲の音響信号を解析して、その楽曲に合わせた照明色や点灯タイミングの自動制御ができます。現状では諦めざるを得ない小規模なコンサートやパーティーなどでの本格的な照明演出も可能になります。

内定先企業を選んだのは、小さいころからバイクや自動車が好きだったからです。軽自動車やコンパクトカーを広く取り扱っており、多くの人に手が届きやすい身近な車の開発に携われると考えました。現在、そしてこれからの自動車開発には、エンジンなど機械工学の知識のみならず、センシングシステムなど電気電子や情報分野の知識が不可欠です。将来は大学で深く学んだ知識を生かして、より安全性が高く、居住性、スペース効率なども考えられた自動車、運転する面白さを失うことなく、多くの人が乗って楽しいと思える自動車を開発したいと考えています。