弁理士受験会で学び20歳で弁理士試験に合格
今後は知財マネジメントで環境課題の解決をめざす

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この先ますます重要性が高まる知的財産について学べる日本で唯一の学部という点に惹かれて入学しました。高校まで知的財産について勉強している人はほぼいないので「誰もが同じスタートラインから始められる」というのも面白いと感じました。学部では、基礎から法律を学んでいき、徐々に技術と結びつけられるようステップアップしていきます。例えば、切り餅のスリットやビールに添加されている成分を特許として申請するにはどうすればいいかを考えたり、実際に裁判所を訪れて業務の流れを観て学んだりしました。また、大学の制度を利用してアメリカに行き、Google社やUber Eatsを運営する会社を訪ねて特許運用について学べたことも印象に残っています。課外活動では「弁理士受験会」に入会し、指導教員による試験対策講座や私設勉強会「知財塾」でも学ぶことで、当時合格率7.2%の弁理士試験に20歳で合格できました(全国最年少合格)。その学びを生かすべく、本学OBの方が経営する特許事務所でアルバイトさせていただいており、特許申請の書類制作や企業間の和解交渉といった業務にも携わっています。

研究では、企業の知的財産部によるデータの保護・管理方法をテーマに、既存の法律を組み合わせて企業に利するデータマネジメントのメソッドを考察しています。また大手電機メーカーの知的財産部で活躍されていた先生と議論を行い、データマネジメントのフェーズごとに、データの「秘匿」「共有」「公開」を選択するというデータの保護・管理方法を提案し、その保護・管理の方針に応じた法的検討事項のチェック表も作成しました。

今後は学んだ知識とスキルを生かして容器メーカーの知的財産業務に取り組みます。知的財産マネジメントを通して環境関連技術を普及させるなど、未来の地球の在り方に影響を与える仕事をしていきたいです。