[大阪工業大学は限界を超えていく] Series01 ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科 人を幸せにする仕組みを、新たな3コースで 人間情報工学コース 知能工学コース デジタルツインコース

[ 未来をつくる人材を社会へ ]

デジタル化がさらに進む社会で求められるのは、技術を使いこなす能力だけではない。
課題設定・解決・社会実装が可能な人材育成に向け、大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科は、2027年度から3コースを開設する。

AI時代に必要なのは 課題を見つける力

開設するコースは3年次から選択。近年、勢いのある分野を踏まえた、知能工学・人間情報工学・デジタルツインの3コースがある。システムデザイン工学科・学科長の井上剛教授は「何を学ぶかを明確化することで、学生は興味・関心から選びやすくなり、専門分野をより深く集中的に学べます」と語る。
まず【知能工学コース】では、AIを使うだけでなく、その仕組みを理解した上で使いこなすことを重視し、産業や生活に応用するための理論およびその実装技術を修得する。例えば、自律走行や画像認識技術を活用したブドウ収穫・運搬ロボットの研究など、人手不足や技能継承といった課題解決に挑む。
一方【人間情報工学コース】では、人の身体機能や認知特性を理解。筋電位や視線などのセンシングを通して人を理解する技術を学び、福祉機器をはじめとした人を支える製品・システムの開発につなげていく。
「今後、言われたことだけをやる人材は必要とされません。何をつくるべきか、から提案していかなければ」。そのために、自ら課題を設定する力を身につけ、その解決策を各分野の専門知識で実現する教育が、コース制の大きな特長だ。

デジタルで未来を シミュレーション

現実世界をデジタル空間に再現し、予測や検証に生かす──【デジタルツインコース】では、そんな注目の技術を学べる。災害時の交通流シミュレーションや工作機械の操作訓練など、リアルでは実験しづらいことも行えるのが最大のメリットだ。
また、大阪工業大学は2024年、AI向け技術で世界を牽引するNVIDIAと連携協定を締結した。NVIDIAの現役社員を客員教授に迎えての講義や、同社が提供するデジタルツインや物理AIシミュレーションの開発を支える「NVIDIA Omniverse」の活用も、デジタルツインコースが取り組む主な学びである。学生がNVIDIA学生アンバサダーとなり、全国の学生と交流する機会もある。
「3つのコースが相互に連携し、横断的に学ぶことも。それによって複合的な課題解決能力が身につくはずです」。同学科は大阪・梅田の都市型キャンパスを学びの場としており、企業連携にも絶好の立地。今後、会社帰りに通える社会人向けリカレント教育も検討しているという。人を理解し、未来を構想し、社会を動かす。そのための新たな学びが、ここから始まろうとしている。

2026年7月23日付・日本経済新聞大阪本社版より転載
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