ロボット工学科は、ものづくりの夢を21世紀に実現するために設立されました。21世紀はロボットと身近に共存する世紀です。ロボットと共存するとは、人に優しいロボット達が、日常の中で目に見えるところ見えないところで、人とコミュニケーションをとりながら、人と共にあるということです。
ロボットは人の形をしているとは限りません。目に見えないロボットがいるかも知れません。知らないうちに人とコミュニケーションをとっているかもしれません。中には日常生活のお世話をしてくれたり、おもしろく笑わせてくれるロボットもいるでしょう。
きっといろいろなロボットが考えられます。一緒に面白いロボットを創ってみませんか。でも基礎がなければ何も創ることができません。勉強もしましょう。ロボットの基礎は機械・電子・制御・情報です。この基礎をしっかり勉強しておくと、将来どこの企業にも通用する技術者になれます。
さらに、最新の科学知識も勉強しましょう。そのひとつは脳科学です。脳の仕組み、神経伝達回路のしくみや身体のしくみを知ることにより、いま脳がどのように働いているかが分かります。今はまだ運動機能ですが、君たちの時代にはより高次の脳機能が分かるようになってきます。
人の脳の働きを機械と結びつける技術はBMI(Brain Machine Interface)またはBCI(Brain Computer Interface)と呼ばれます。このインターフェース技術を基に、新しい科学知識を取り入れた夢のある「人に優しいロボット」を、君たちと共に楽しくたくさん創りましょう。