周囲のサポートを受けながら
一人前のエンジニアに

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私は、大学入学までは自分のPCを持ったことがなかったので、プログラミングはおろか、基本操作にも不安がありました。そのため、大学の授業でコンピュータについて基礎から学び、情報センターやオフィスアワーを活用して指導教員に質問を重ねながら、PCの操作やプログラミングを修得していきました。大学にはPCやプログラミングの知識がない学生のための講座やサポート体制が整っており、それが大きな助けになりました。

3年次の頃に受講した「情報科学演習Ⅲ」も印象深いです。PBL(課題解決型学習)形式のこの授業では、チームで連携してものづくりを実践。技術力の向上だけでなく、協調性や問題解決能力を養うことができたと思います。

様々な授業を通じて画像処理や色彩に対する関心が高まり、神経模倣システム研究室へ。もともと1年次の頃に情報科学部文化表現部で映像制作を経験し、スキルアップのためにCG-ARTS検定や色彩検定などの資格を取得していたことも、研究室を選ぶ大きなきっかけとなりました。大学院の研究では、「色恒常性」(照明色の影響を抑えて、物体本来の色を知覚できる特性)を持つシステムの開発と色恒常性能の評価を行いました。色情報は画像認識において重要な要素ですが、照明の強さや色によって変化しやすいという課題があります。一方で、人間の視覚はこの「色恒常性」を持っているため、たとえ周囲が赤く染まる夕日の下でも、私たちは物体の色を正しく知覚できます。この特性を模擬することで、照明環境に影響されずに正しく色を認識できるシステムの開発を行いました。また研究では、先輩が作成した教材を活用するなど、周囲にも大変助けられました。

内定先は、これまでの研究や学業で培った色彩の知識や画像処理の技術を活かせる企業を選びました。業務用プリンター機器の開発などを行っており、自分のスキルを最大限に発揮できる環境だと考えています。これまで周囲に支えられながら培ってきたスキルをさらに磨き、開発した技術を通して人々の生活を支えていけるよう努力していきたいです。

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