消費者の視点に立った分析力と思考力で
まちづくりに貢献していく
大学生活で最も力を注いだのは、「アドミッションスタッフ(通称:アドスタ)」という学生広報団体のリーダーとしての活動です。当時、アドスタはメンバー不足に悩んでいました。その要因として、活動日が年に数回のオープンキャンパス当日のみで、日常的な活動がなく、団結力が生まれにくいことが挙げられました。そこで、リーダー任期中の目標を「新入部員の獲得」と設定し、大学公式SNSの運営を新たな活動として導入。SNS運営を開始した当初は、メンバーと毎晩遅くまで集まり、投稿内容の企画や撮影・編集に取り組みました。次第に「アドスタで自分の限界を超えよう」という共通の目標が生まれたことが、メンバーの団結力につながったのだと感じています。試行錯誤を続けた結果、大学公式SNSは軌道に乗り、今年度は約30人の新入部員を迎えることができました。この経験を通じて、仲間と目標を共有し、協力して成果を上げる楽しさを実感しました。
卒業研究では「地縁組織の在り方」をテーマに取り組みました。現代では地域コミュニティが希薄化する傾向にあり、この課題に対する問題意識を持っていたことがきっかけです。また、アドスタで経験したマーケティングの考え方を実践できるテーマだと考えました。アドスタでは消費者視点で考える機会が多かったものの、十分なデータがないため仮説止まりの分析が多くありましたが、卒業研究ではアンケートを実施し、データを統計的に分析。消費者の意識を客観的に検証する手法を学ぶことができました。
卒業後は、公共交通を中心としたまちづくりに携わります。アドスタでの活動や卒業研究を通じて身につけた、消費者視点で物事を考える力、統計的な分析力、そして分かりやすく伝える言語化能力を活かし、交通調査・計画のプロフェッショナルとして活躍していきたいです。
