多彩な領域の学びを活かして、
憧れの設計に携わりたい
高校生の頃から建築に興味があり、地元・関西で建築を学べる大阪工業大学へ。建築学科では、設計演習や構造力学、建築環境工学など、建築に必要な幅広い知識を得ることができました。「設計演習」では、単にデザインを考えるだけでなく、構造や機能性も考慮した設計の重要性を学びました。学んだ知識を統合し、実践的な課題に取り組むことで、より深い理解が得られたと感じています。3年次からは河野研究室に所属し、CFD解析を用いた温熱環境や風環境に関する研究を行っています。空気環境に興味を持ったきっかけはコロナ禍。空間における空気の流れなど、目には見えない環境を可視化できるCFD解析に惹かれ、テーマに選びました。現在は、天井カセット型4方向吹出タイプの空調機器を対象に、CFDのパーツ化に取り組んでいます。精密な解析を短時間で行うために、体積力を適用し、深層学習を用いた検証を実行。最終的には、広く社会で活用される技術へとつなげることを目指しています。
大学生活を通して特に印象に残っているのは、1年次の頃に参加した海外建築研修旅行です。フランス、スイス、スペインを訪問し、世界の建築や美術に触れることで視野を広げることができました。また、修士1年の時には、友人と3人で間借りカフェの経営にも挑戦しました。利益を出すことが目標でしたが最初は苦戦。それでも諦めずに日々の課題に向き合いながら運営を続けた結果、売り上げが向上し最終的には納得のいく結果となりました。この経験を通じて、柔軟な思考力と問題解決能力を養うことができたと思います。
大学で得た知識を活かし、今後はスポーツ施設の電気設備設計に携わる予定です。高校時代からスタジアム設計に興味があったので、照明や音響にも携われる仕事に対して期待でいっぱいです。研究で培ったシミュレーション技術を活かし、クライアントに根拠を持った提案ができる設計者を目指していきます。
