技能と経験を駆使して
半導体分野を牽引していく
電気電子システム工学科では、数学や物理などの基礎科目を丁寧にご指導いただけます。サポートの手厚さを実感したのは「基礎力向上講座」。先生やTA(ティーチングアシスタント)の方々が親身になって教えてくださり、理解を深めながら学修を進めることができました。また、段階的に専門性を深めるカリキュラムのおかげで知識を着実に自分のものにできたと感じています。
幅広い分野の学びを経て半導体を扱った回路設計に興味を持ち、高周波システム研究室を選択しました。現在は、高速データ通信に不可欠な位相同期回路(PLL)について研究しています。PLLの構成要素である電圧制御発振器(VCO)へのノイズ干渉を抑える最適な半導体設計を模索し、回路の安定性を向上させることが目標です。回路の小型化が進むことで、狭い領域に回路が搭載されるため相互干渉による誤動作は大きな課題。この課題を解決できれば、通信デバイスの性能向上が実現できると期待しています。
卒業後は最先端のパワー半導体の開発に携わる企業に就職します。グローバルな人材が多く集まる企業。チャレンジしようと思えたのは、学科でスキルを磨き自信がついただけでなく、国際PBLプログラムで海外大学の学生と一緒に課題に取り組んだ経験があったからです。挑戦した課題は太陽光パネルの最大発電効率を目指すというもの。出身国が異なる学生が集まるなかで唯一の交流手段は英語のみです。円滑なコミュニケーションのために分かりやすい表現を心がけたことがチームの結束力につながりました。当時培ったコミュニケーション力と国際的視野を駆使すれば、グローバル企業の成長にもきっと貢献できるはず。仲間を牽引できる人材を目指して今後も励んでいきたいです。また、ゆくゆくは若いエンジニアを育成する側に立ち、日本の半導体市場の発展に貢献したいと考えています。
