応用化学の知識を活用し
持続可能な社会の実現に貢献する

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私は化学が好きで、理科の教員になりたいと思っていました。そのため、理科の教員免許を取得できることと、就職サポートが充実しており、将来の進路に対して柔軟に対応できることに魅力を感じ大阪工業大学の応用化学科へ進学しました。

応用化学科では、基礎から応用まで幅広い知識を学ぶことができます。「応用化学実験」では、薬品の取り扱いや実験器具、測定機械の使用方法を修得し、データ分析のスキルが向上。また、実験結果の記録や分析方法を学ぶことで、研究の基礎的な力を身につけました。授業を通じて半導体や光エネルギーに興味を持ち、無機光エネルギー化学研究室を選択。現在は、次世代のエネルギー技術として期待される、太陽光を利用した水分解技術の研究に取り組んでいます。水分解は、光に反応する触媒に対して、太陽光を照射することで水を分解し水素を製造する技術です。この技術が確立されれば、持続可能なエネルギー供給に貢献できるだけでなく、環境負荷の低減にも寄与できると考えています。実験は思い通りに進まないことも多く、何度も壁にぶつかりました。課題解決の糸口を見つけることができたのは、諦めずにサンプルを作り続けたおかげです。この経験から、どのような困難にも粘り強く取り組む姿勢が養われました。学生生活では、ほかにもサイエンスアラカルトエコールプロジェクトに参加し、環境教育の普及活動に携わりました。研究だけでなく、科学の楽しさや重要性を広めることの意義を学ぶことができる良い機会になったと思います。

卒業後は、環境問題の解決に力を入れる企業へ。大学4年間を通じて、エネルギー問題や環境問題に対する意識が高まり、持続可能な社会の実現に貢献したいという思いが強くなりました。化学の知識を活かしながら、多角的な視点を持ち、より良い未来を築くために尽力していきたいと考えています。

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