遊覧船×拡張現実のアプリケーションを開発
4年間で身につけた実践力を活かし、夢を与えるクリエイターへ

profile

幼いころからゲームクリエイターを夢見ていました。プログラミングに興味があったため、ゲーム制作のほかにも、関連する技術を広く学びたいと考え、情報メディア学科へ入学。大阪工業大学のカリキュラムの特長は、チームでのシステム制作やハッカソン※1などの機会が多い点です。講義で学修した内容を、実際に手を動かして定着させるため、専門知識を実践・活用する力が身につきました。

3年次に受講した「情報メディア演習」では、4、5名でチームを組み、人とCGエージェントが対話できるシステムを制作。決められているのは「対話する」という点のみで、○×クイズや脳トレーニングなど、どのようなシステムにするかは班で決定します。企画案を考えるなかで発想力が身についたほか、プログラミング、アニメーション、シナリオ作成など各作業を分担し、意思疎通しながら制作を進めた経験から、コミュニケーション能力も向上。視野も広がりました。
大学時代に心がけていたのは、アルバイトやサークルと学科の学びを両立すること。学園祭(北山祭)実行委員会に1年次から所属し、一つひとつを全力でやりきることを心がけ、充実した大学生活を送ることができました。

バーチャルリアリティに興味があった私は、卒業研究のテーマを「大阪の遊覧船×AR※2」に決定しました。3年次に受講したPBLの授業テーマ「大阪の水辺の魅力を伝える」を発展させ、事前に撮影した映像データにCGを合成し、ユーザの位置に合わせてスマートフォンのディスプレイに提示するアプリケーションを開発 。混雑した遊覧船上でも 拡張現実を均一な品質で提供する方法について研究しました。アプリはおおむね完成し、現地に赴いて実用性を確認 。実際に運用することで生じる問題も多いですが、想定通りの結果が得られたときは大きな喜びを感じました。
念願かなって、卒業後はゲームメーカーへ。4年間で身につけたスキルと専門知識を活かし、多くの人を笑顔にできるゲームに携わるのが目標です。ARを活用したゲーム開発なども積極的に取り組みたいと考えています。


※1.ハッカソン…ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語。プログラマーや設計者などのソフトウェア開発の関係者が、 短期間に集中的に開発作業を行うイベントを指す。
※2.AR…Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略。現実を仮想的に拡張する技術のことで,日本語で拡張現実と呼ばれる。