構造と意匠のバランスを追求し、
人と自然を尊重する設計を目指す。

Profile 株式会社日本設計 内定 工学部・建築学科 2024年 3月 卒業 大学院 工学研究科 建築・都市デザイン工学専攻 博士前期課程 2026年 3月 修了 兼光 来美さん 大阪府・大阪府立池田高等学校 出身

建築学科の大きな魅力は、一級建築士合格に向けた確かな実績と、八幡工学実験場をはじめとする国内屈指の実践的な教育環境にあります。入学当初は建築に関する知識がほとんどありませんでしたが、基礎から段階的に学べるカリキュラムのおかげで、理解を着実に深めることができました。なかでも印象に残っているのが、手書きによる図面作成を学べた点です。当初は思うように図面を描けず苦労しましたが、先生方からの丁寧なフィードバックを受けるなかで、設計に対する考え方への理解が次第に深まっていきました。いくつかの課題では優秀作品として評価をいただき、粘り強く取り組む姿勢の大切さを学ぶ機会にもなりました。

現在は、CLT壁を内蔵したRC架構の耐震性能評価に関する研究に打ち込んでいます。施工性と強度に優れるCLT材の活用は近年注目を集めており、RC架構とCLT壁を組み合わせたハイブリッド構造システムの開発が進められています。一方で、その耐震性能については十分な評価が行われていない点が課題です。そこで本研究では、1/3スケールの試験体を用いた静的載荷実験や、精密な有限要素解析を繰り返し行い、水平耐力の検討を進めています。安全性を適切に評価できれば、既存RC建物の耐震改修技術の発展に貢献できると考えています。研究成果はミラノで開催された国際学会でも発表しました。現地では海外の研究者から「多様な建築様式に応用可能か」といった鋭い指摘を受け、文化や気候に応じた技術の重要性を強く実感。多様な視点に触れることが新たな課題解決につながり、より安全性の高い建築へと結びつくことを学びました。

卒業後は構造設計者として、人と自然を大切にする建築に携わりたいと考えています。研究を通して磨いた技術と視点、そして探究心を活かしながら、安全性とデザイン性を両立した価値ある空間を創造していくことが目標です。

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