知的財産学科
情報技術と知的財産 研究室
ソフトウェア資源とキーワード
情報技術は、人々の生活になくてはならない存在となり、私達はあらゆる場でソフトウェアやコンテンツの恩恵を受けています。ソフトウェア利用・開発においては、プログラマー達のアイデアや成果物がネットワーク上で日々交換され、新たなソフトウェアが多数生まれてきました。
しかし、これらが意図しない形で利用される事態も増えました。そのため、権利による保護が進められ、コンピュータプログラムは、特許権・著作権で保護されています。しかし、権利で過度に保護すると知識共有が阻害され、ソフトウェア技術の向上が遅れるかもしれません。本研究室では、コンピュータプログラムを中心に知的財産による適切な保護と共有の形を考えます。
ソフトウェア資源とキーワード
主な研究テーマ
- コンピュータプログラムの知的財産保護と活用に関する研究
- オープンソースソフトウェアの形成と流通に関する研究
- 特許情報の分析手法に関する研究
指導教員
杉山 典正
准教授
(スギヤマ ノリマサ)
専門分野
教員メッセージ
本研究室では、ソフトウェア技術のあり方を考えます。ソフトウェアはアイデアの共有によって発展してきた歴史があります。皆さんが利用しているスマートフォンに入っているAndroidも、Linuxというオープンソースから開発されました。また、インターネットコンテンツを閲覧するブラウザもフリーで公開された技術が元になっています。ソフトウェアも知的財産として保護する必要がありますが、分け隔てなく共有する形も間違いではありません。このようなジレンマともとれる問題は、とても刺激ある内容だと思いますので、ぜひ皆さんも考えてほしいと思います。
この研究がかなえる未来
最近、ビックデータやIoTなど、新しい言葉が登場しています。このようなインターネット上の技術は、人の考え出したアイデアを適切に共有・活用することによって生み出されることも少なくありません。ソフトウェア開発のアイデアを個人・企業が独占してしまうと、ICTの発展を阻害してしまうこともあり得ます。知的財産としてソフトウェアを捉え、適切に管理することは、誰もが新しいビジネスを生み出し、あらゆるユーザが恩恵を受ける、フレキシブルな知識共有の世界を期待できます。