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電気三学会講演会で真貝教授が「ブラックホール」について講演

2019.12.12

  • 講演する真貝教授 講演する真貝教授
  • 会場からは熱心な質問も 会場からは熱心な質問も

 電気三学会(電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会)関西支部の「准員および学生員のための講演会」が12月11日、OITホールで開かれ、情報システム学科の真貝寿明教授(理論物理学)が「ブラックホールを観る、聴く」のテーマで講演しました。
 
 関西各地の大学と高専を会場に毎年20回程度開催されているもので、平素は聴講できない大学の研究者や一般企業の研究者が講義します。この日は本学電気電子システム工学科の学部生、院生を中心に400人以上が聴講。真貝教授は、アインシュタインの一般相対性理論から予想されて以来、長くその実態が大きな謎だったブラックホールについての理論や歴史を解説。さらに今年4月、日本の国立天文台のグループを含む国際チームが初めてブラックホールの直接撮影に成功し、2015年には米国でブラックホールの合体から生まれた時空のゆがみである重力波の観測に成功し、その波形を音で聴くことができるようになった話題を取り上げ、ブラックホールをとらえることが現実になってきたことなどを紹介しました。また、真貝教授がサイエンス会議委員長として参加している日本の重力波干渉計KAGRA(かぐら)プロジェクトについても、活動が本格化してきたことを現地の最新の写真などで紹介しました。
 
 聴講者からは「今後ブラックホールをより明瞭にとらえるための課題は?」「ブラックホールに吸収されるものと吸収されずに楕円軌道を回るものとの違いは?」など熱心な質問が出されました。真貝教授は「ブラックホールについてはまだ分からないことがたくさんあります。研究が進むこれからの5年間くらいが面白いので注目してほしい」と締めくくりました。