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工学部

建築学科 材料・生産・構法研究室


建設現場訪問したサグラダ・ファミリア聖堂の中央上部の神々しいモザイクタイル装飾
建物や街並みのたたずまいの魅力は、「建築材料」の使い方と「明かり(光加減)」の状況と「見立て」で構成されていると、考えています。かんな引き立ての木目模様が美しいすべすべな木肌、しっとり深みのあるつややかな漆塗り肌、陽光きらめくざらざらなびしゃん叩きの花崗岩肌、姿が映るつるつるの大理石肌、風になびくふかふかな綿毛の布地肌。これまで思わず手触りした壁面の材料テクスチャの実例です。いいなと感じた表層の肌理(きめ)が、建物やたたずまいの魅力に直結した場面です。このような様々な建築材料の魅力や使い方などを研究しています。


建設現場訪問したサグラダ・ファミリア聖堂の中央上部の神々しいモザイクタイル装飾

主な研究テーマ

  • 古今東西の建築文化における材料施工、保全、構成、らしさ、文化価値の検討
  • 高性能コンクリートの開発と応用

指導教員

中村 成春 准教授 (ナカムラ シゲハル)

専門分野

  • 建築材料・施工・構法
  • コンクリート工学
  • らしさ工学

研究室がめざすSDGs

  • 住み続けられるまちづくりを

教員メッセージ

建築物は、ユネスコ世界遺産などで見られるように、古来から、職人集団によって、巨大な工芸作品として数多く造られてきました。建築遺物のあちこちには、 職人達の極上の手業(テワザ)の痕跡が、さまざまに目の当たりにできます。これまで、見学した古今東西の建築物の表情(=造形意図)を読み解くことに没頭し、職人達による手業の痕跡を発見しては、職人達の苦労や工夫を想像して、大いに楽しんでいます。

この研究がかなえる未来

建物を形容するとき、「コンクリートの家」や「木の家」「石造りの家」「土の家」など材料名を冠することが多いです。材料の品質や性質が有する一般イメージを、建物の性能にオーバーラップさせて表現しています。「コンクリート」と形容すると、固い、頑丈な、冷たい、人工的などの意味を、「木」と形容すると、柔らかい、温かい、自然的などの意味を、建物の性能に見立てています。材料による建物の表層テクスチャを、建物による空間の本質や個性に直結し、その見立てた個性の良し悪しから、魅力の強弱度合いを判断しています。建物やたたずまいの魅力=文化価値の創出・保全に役立ちます。

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