光触媒反応の様子
近年、無尽蔵でクリーンな太陽光エネルギーから電気エネルギーや水素エネルギーへ変換できるシステムの構築に注目が集まっています。太陽光には、紫外光が2~3%、可視光がおよそ50%、そして赤外光が50%弱の割合で含まれるため、太陽光の有効利用からは、可視光に効率よく応答する太陽電池の電極材料の開発が最重要課題です。 具体的には、半導体光触媒による水素製造、二酸化炭素の光還元、ベンゼンからフェノールへの選択的変換反応、などといった変換・貯蔵・有効利用し得る高効率システムの構築、さらには、湿式太陽電池、蛍光材料などへ応用展開しています。特に、最近、私たちは、ソフトプロセス法により、環境にやさしい水媒体中で新規な金属硫化物コロイドを創出し、太陽電池の増感剤に用いるといった、新しい研究に挑戦しています。
東本 慎也 教授 (ヒガシモト シンヤ)
専門分野
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