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工学部

機械工学科 材料実験力学研究室


材料実験力学研究室で取り扱っている主な研究内容
主として金属材料や複合材料の材料強度を向上させるための研究を行っています。金属を高温で使用できるようにするためのセラミックスコーティング法の開発や歯科用材料の高強度かをはかるための素材複合手法の開発を行っています。また強度評価に必要な各種計測法の研究も行っています。デジタル画像相関法は表面画像のみからき裂の存在や現在の力学状態を把握する画期的な手法で、これを実用化することを目的に開発を進めています。レーザを使った計測にも力をそそいでおり、疲労損傷の評価や微小変形の検出にレーザを応用する技術を開発しています。


材料実験力学研究室で取り扱っている主な研究内容

主な研究テーマ

  • デジタル画像相関法を用いたき裂検出・力学量評価手法の開発
  • 溶接接合部材の静的強度・疲労強度向上に関する研究
  • 接着接合部材の静的強度・疲労強度向上に関する研究
  • 歯科用修復材料の疲労強度向上に関する研究
  • レーザ、磁気を用いた疲労損傷評価に関する研究

指導教員

西川 出 教授 (ニシカワ イズル)

専門分野

  • 材料強度学
  • 実験力学
  • 破壊力学
  • 疲労

教員メッセージ

飛行機や、新幹線、自家用車など皆さんが普段快適に利用している乗り物。
これらの利用中に破壊することなど、皆さんは意識していないと思いますが、事故は必ず起こります。これらの乗り物の高速運航時であれば、それは大変な事態を招きます。過去にもいくつか実際に事故がありました。材料強度の研究は地味ですが、これらの大事故を未然に防ぐ上できわめて重要であり、絶対に必要な研究なのです。
特に材料にき裂が生じたときに、「いかに早くそのき裂を発見するか」、さらには「その後どのように対応したらよいのか」は最も重要な課題です。本研究室はき裂発見、すなわちき裂検出のための新しい技術開発に取り組んでいます。また材料そのものの強度を上げるための手法についても研究しています。

在学生メッセージ

材料実験力学研究室は機械設計の根幹となる疲労破壊に関する研究を行っています。疲労破壊はエキスポランドのジェットコースター脱線事故などの悲惨な事故を引き起こします。そのため、疲労破壊は機械設計を行う上で必ず知っておくべき現象です。当研究室では疲労研究を通して疲労やき裂、破壊に関する知識を深め機械設計技術者としての素養を高めることができ、就職してからもその知識は大いに生かされます。また、実験により様々なものの疲労特性を調べるだけでなく、疲労によるダメージを計測する手法を確立する研究も行っています。さぁ、一緒に材料実験力学研究室で疲労破壊に関する研究を通じて世界のモノづくりに貢献してみませんか?

この研究がかなえる未来

福島第一原子力発電所の事故以来、国内の原子力発電は止まっています。しかし現状はきわめて深刻なエネルギー不足に陥っています。原子力発電所の絶対に安全であるとの確証がもし取れれば、日本の取るべき方向性が変わるかも知れません。本研究室で取り組んでいる画像処理による欠陥検査技術が確立すれば、そのような方向性になる可能性は大いに秘めています。また飛行機や高速鉄道などでは、最近は大きな問題を起こしていませんので、見過ごされがちです。しかし完璧な欠陥検査を行わなければ、事故を招きかねないことは意識しておくべきでしょう。本研究室で開発している技術が完成すれば、安心して乗り物を利用できます。

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