環境工学科
循環基盤工学

医療系廃棄物を焼却している施設 : 衛生的に処理をするためには、熱プロセスが必要です。
循環基盤工学は、自然・人間社会での物質循環を持続可能とするための総合技術です。計測、物質・エネルギー収支、環境熱力学を基礎として、資源循環・エネルギー変換で、自然の摂理にかなう方法を実現します。
公害防止の歴史を踏まえ、循環残渣は資源である一方、リスク管理の対象と見なされ、二極観的最適解を追い求めてきました。しかしいま、天然リスクに関する知見が増え、またエネルギーへの関心の高まりから、公害防止に最善を尽くし、自然の浄化機能を活用し、そして生活上の安心を求めて、持続可能制限下での満足解を求めようというものです。

医療系廃棄物を焼却している施設 : 衛生的に処理をするためには、熱プロセスが必要です。
主な研究テーマ
- 資源循環・エネルギー変換における元素の挙動
- 天然起源のリスク低減メカニズムの解明と促進
- 環境運命予測と熱力学的方法の体系化
指導教員
渡辺 信久
教授
(ワタナベ ノブヒサ)
専門分野
教員メッセージ
受け継いだすばらしい地球を享受している私たちは、次世代にそれを引き継ぐ使命を負っています。「そのためにできることは何だろうか」を考えながら、廃棄物にたずさわっています。廃棄物には、この先どうしたらいいのかわからないものが持ち込まれることが、多々あります。世の中、どうにもならないことが多くあって、目を背けているだけの人が大勢います。直視せよとは、申しません。でも、気になっている人は、きっと、友人になれると思います。廃棄物を取り扱う人は、皆、いい顔をしています。
在学生メッセージ
社会の問題に直面した生々しい研究かと思ったら、意外なことに、素朴な理化学の実験をすることが多いです。たとえば、プラスチックの燃焼・ガス吸収・分析・データ整理です。実験装置を自分で組み上げることから始めますから、「骨太な技術者」になっていける気がします。大学院生や、大学院進学予定の4年生は、学会発表にも、よく行っています。他の大学や企業、役所の人と会って、まだ対等な話はとてもできないですが、何が問題なのかがよくわかって、それがまた次のインセンティブになります。