電子情報システム工学科
マルチメディア情報研究室
臨場感のある音を再現できる「バイノーラル録音」をするために制作したマイク
今や私達の生活に欠かせない要素となった、映像やコンピュータグラフィックス、音声といったマルチメディアについて研究しています。パソコンやスマートフォンのソフトウェアを開発し、アイデアを形にしていきます。また研究の内容によっては回路を制作しソフトウエアと連携したシステムを構築する場合もあります。最近ではクラウドやウエアラブル端末を応用したアプリの開発もしています。具体的な研究内容はスマートフォンを簡単・安全・素早く無線LANに自動接続するシステムの構築や、人の会話をマンガの吹き出しのように表示して、見て楽しみながら会話する装置の開発などです。
臨場感のある音を再現できる「バイノーラル録音」をするために制作したマイク
主な研究テーマ
- NFCを用いたセキュアな無線LAN接続システム
- バイノーラルマイクの制作と性能評価
- ビデオシースルーを用いた全方位からの拡張現実
- 聴覚が不自由な人のための騒音の可視化
- 建物の設計図から自動的に配管・配線長を積算するアプリケーションの開発
指導教員
藤村 真生
准教授
(フジムラ マサオ)
専門分野
- コンピュータ・グラフィックス
- 図形処理
- バーチャル・リアリティ
- 音響工学
- コンピュータ・ネットワーク
研究室がめざすSDGs
教員メッセージ
私の専門分野であるコンピュータグラフィックスでは、当たり前ですが研究で作ったものがパソコンのモニタや携帯電話の画面上に現れて動くので、やっていてとても楽しいです。もちろん研究は楽しいだけでは済みませんが、出来上がった時に自分の作ったものが動き出した時には忘れられない充実感が得られます。この一番の例が過去に企業様と共同で作ったプラネタリウムでした。そのような感動をぜひ一緒に体験しましょう。
在学生メッセージ
私たちの研究室は名前のとおりマルチメディアについての研究を主に行っています。一言にマルチメディアといってもさまざまなものがあり、研究内容はパソコンを使用するという条件を満たしていれば良いため、選択の幅も広く、各々興味のあることについての研究に取り組んでいます。ソフトウェアの開発をしているとうまく動作せず行き詰まってしまうこともありますが、息抜きをしたり友人と意見を交換し合ったり日々切磋琢磨し研究に励んでいます。
この研究がかなえる未来
私達が研究しているバーチャルリアリティやネットワーク技術を駆使するとアニメ「電脳コイル」で使われていた「メガネ」のようなものを実現することができます。現実の空間とコンピュータによって作られた空間を融合し、目の前にある物体どのようなものか調べることができます。知りたいことを一々パソコンのところに行って調べたり、今いる場所はどこなのかを、地図で調べる必要もありません。また現実の空間を使ったゲームを楽しむもともできるようになります。