電子情報システム工学科
情報通信研究室
ソフトウエア無線キットUSRPを使い無線伝送実験に取り組んでいる学生
21世紀の高度情報化社会の代表はIoT(Internet of Things, もののインターネット)です。即ち、全ての個人だけではなく、ありとあらゆるものもインターネットで接続されて、「いつでも、どこでも、誰とでも、どんな情報でも」通信可能となります。携帯電話や無線LANをはじめとする無線通信はIoTの実現に欠かせない技術です。しかしながら、移動、携帯通信や無線LANは通信路の電波伝搬環境が劣悪であり、超高速通信の品質が著しく劣化します。一方、アドホック/マルチホップ無線は無線端末同士の自律分散制御によりネットワークを柔軟、迅速かつ簡単に構築でき、車間、臨時、緊急や軍事時の通信手段確保に役に立つと考えられ、これから大いに発展する分野です。本研究室では、移動通信、無線LAN及びアドホック/マルチホップ無線ネットワーク分野において、IoT社会の実現寄与することを目的として、特に通信方式を重点に様々な角度から研究を進めています。
ソフトウエア無線キットUSRPを使い無線伝送実験に取り組んでいる学生
主な研究テーマ
- 次世代高性能マルチホップ無線ネットワークに関する研究
- 適応型OFDM伝送方式に関する研究
- ニューラルネットのデジタル無線通信への応用に関する研究
- アドホックMIMO通信方式による高度移動無線ネットワークに関する研究
指導教員
周 虹
教授
(シュウ コウ)
専門分野
- 移動・ワイヤレス通信
- ディジタル無線通信
- 無線ネットワーク
教員メッセージ
かつて日本の情報通信技術は世界を凌駕し、関連製品は世界を席巻しました。しかし、現在その勢いは少し失っています。皆さんは是非我々の大学に進学し、私どもの研究室で最先端の情報通信技術を学び、近い将来、日本の情報通信産業の輝きを取り戻すことに貢献しましょう。
この研究がかなえる未来
我々の研究している無線通信技術はIoTをはじめ、スマホン、ビックデータ、クラウドコンピューティング等、 これからの高度情報化社会に欠かせない先端IT技術を裏で支えています。我々の技術を利用すれば、例えば大震災後に携帯電話の基地局が倒壊しても、手持ちのスマホン端末ですぐに通信ネットワークを構築し通信手段を確保できます。また、複数台のロボットが互いに連携しながら、生産作業に取り込み、或いはサッカーをプレイすることもできます。