建築学科
建築計画第1研究室
学生だけで取り組んだ団地住戸のリノベーション住戸
私の研究室の特徴は、安全・安心なデザイン、高齢社会に対応したデザイン、災害による被害を軽減するデザイン、地球環境にやさしいデザインなど、21世紀を迎えてますます重要性を増している緊急の課題にこたえる実践的研究を、社会と密接なつながりを持ちながら進めていることです。また、常に調査フィールドを確保し、社会の最新の動向や情報をふまえた実践的な研究に取り組むことで、研究のおもしろさ、奥深さを学ぶことができます。研究の成果は、論文発表、設計提案、学外での社会活動などを通して、広く社会に還元しています。私がどのような研究や活動をしているかをもっと知りたい方は、ネットで検索してみてください。
学生だけで取り組んだ団地住戸のリノベーション住戸
主な研究テーマ
- 建築・都市空間における人間の行動法則および行動心理に関する研究
- 建築・都市空間の安全化に関する研究(災害時の避難安全、日常安全、防犯まちづくり)
- 高齢者や障がい者が暮らしやすい生活環境の実現に関する研究
- Evidence-based Design(根拠に基づく設計)
- 用途変更による建築の長寿命化に関する研究
指導教員
吉村 英祐
教授
(ヨシムラ ヒデマサ)
専門分野
- 建築人間工学
- ユニバーサルデザイン
- 避難安全
- 日常災害
- コンバージョン・リノベーション
教員メッセージ
私の研究室で取り組んでいる研究テーマは、火災や地震などの災害から人命を守るための建築空間の提案、高齢者や障がい者などが暮らしやすい建築・まちづくり、用途変更やリノベーションなどによる建築の長寿命化により環境負荷を低減する計画手法、犯罪が少ない安全・安心なまちづくりなどです。研究室が持っている膨大なデータとネットワークをベースにハイレベルの研究を推進し、成果を社会に発信していますが、それを担うのが大学院生や学部生などの学生です。卒業して大学院でさらに研究を続けたい人、理論に裏打ちされた建築デザインを学びたい人には、ぴったりの研究室です。一度、研究室をのぞきに来ませんか。いつでも大歓迎です。
在学生メッセージ
“Evidence Based Design”(根拠に基づく設計)―これは、吉村英祐先生がよくおっしゃる言葉です。そして同時に建築計画第1研究室(吉村研究室)の特徴を、よく言い表している言葉であると思います。私は、社会に対して何かを提案するときは、論理的な根拠に基づいた提案が求められるということを教わりました。吉村研究室では、研究や学外活動など社会と関わる機会を通して、論理的な思考の方法論や根拠を構築するうえで必要な幅広い知識を得ることができます。それらは、これから社会人となる私にとって、かけがえのない財産となるでしょう。
このように、吉村研究室は建築というフィルターを通して、分野を問わず社会で活躍できる基礎力と応用力を身に付けることができる研究室です。
この研究がかなえる未来
21世紀は、CO2排出量・廃棄物の削減、少子高齢化への対応、人にやさしい社会、安全・安心な社会の実現が重要な課題です。現在の高校生は、このような問題が山積する21世紀のまん中を生きていく世代になりますが、20世紀の延長上にある考え方では、これらの問題を解決することはできないことは明らかです。吉村研究室では、教員と学生が一体となって、建築がどのように社会に貢献できるかを常に考え、メッセージを発信するとともに、研究成果を社会に還元することを目標に日々研究を進めています。