技術のわかるデザイナーの育成
建築デザインコース・プロダクトデザインコースの特色は、「テクノロジー」と「芸術的な感性」の双方を重視していることです。例えば、メディアアートが注目されていますが、これは技術とアートの融合から生まれた現代の魔法の様なものです。この魔法を使うには、デザイン力に加えて技術力が必要です。様々な領域の技術者やデザイナーが専門領域の枠組みを超えたチームをつくり、一つの目的に向かって協力するチームデザインによる取り組みがデザインの現場において主流になっています。デザイナーの技術に対する素養は、工業デザインの世界で特に求められています。iPhoneに代表されるように、デザイナーとエンジニアが双方の分野を理解しながら、切磋琢磨して新たな製品が生まれているのが今日の姿です。技術のわかるデザイナーの輩出が目標です。
社会システムデザインへの展開
建築デザインコースは建築・インテリアデザイン領域、プロダクトデザインコースではプロダクトデザイン領域がそれぞれの専門性を高めることを基本としますが、双方の領域にまたがる視点も持ち、時には共同で研究を行うことで、人々の生活を快適、安全にする社会システムデザインとしての空間デザインが展開されます。都市を形成する街並みや公共空間からそれらを形成する個々の建築、さらにはそこに内在するインテリア空間から家具や什器等のプロダクトへとデザインの世界が広がります。世界を代表するデザインスクールがそうであるように、社会のニーズを捉えて合理的にアイデアを展開する方法にしたがって検討を行うことで、戦略的に情報を確保できます。その結果、社会のニーズに応える成果物を作り込む実践的なデザインスキルを身に付け、人間を中心とする社会システムデザインを展開します。
一級建築士をめざすなら(建築デザインコース)
建築デザインコースでは一級建築士実技試験に備えて、1DAY課題や実践的な設計演習を実施しています。学外インターシップと所定科目を履修することで、一級建築士の受験条件である実務経験を2年から1年に短縮することが可能となります。
想定される就職先
建築設計事務所、建設会社、インテリアデザイン事務所、住宅・家電その他メーカー、web・広告等のデザイン事務所、官公庁など