「道路を作る」だけでなく、
周辺住民の豊かさまでデザインする視野を得た
学科の学びでは「プロジェクト演習」が最も印象に残っています。お題となる地域の地理的条件を踏まえて、グループごとに路線計画(道路計画)案を作成する授業です。グループ内で橋梁や河川、地盤などと各学生が担当箇所をもち、私はデザインに携わりました。沿道施設として道の駅を整備するにあたり、建物デザインはもちろん、市場の商品や土産物などの細部に至るまで、どんな道の駅が地域に求められているのかを探究。実践的な学びを通して、まちづくりの面白さを実感できました。
研究室では空間デザインについて学修しています。私は「道路舗装工事跡が街並みに与える影響」を研究しました。アスファルトの色や粗さが、人々にどのような印象をもたらすのかアンケート調査を実施。デザインやまちづくりのほか、ソーシャルディスタンスも研究対象となる自由度の高さで、とことん興味を深められました。
本学で学ぶなかで芽生えたのが、人々の豊かな生活に貢献したいという思いでした。内定先企業を選んだのも、まちづくりを通して積極的に社会課題に取り組む姿勢に共感したからです。また、授業や学園祭実行委員会で身に付けたPhotoshopやIllustratorのスキルも生かせます。実務経験を積んで技術士や測量士の資格を取得し、さらに活躍の場を広げていくことが目標です。