バイオセンサで病気を防ぐ研究方法や
国際支援の経験を世界レベルの企業で活かしたい

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私が大学院へ進学したのはより多くの専門知識を修得したいと考えたからです。本学には研究に使用するための大型装置がいくつもあり、それらを駆使すれば、専門知識に基づくものづくりを行うことができます。そんな学びの環境で私が取り組んだのは、次世代バイオセンサづくりです。

バイオセンサは、簡単にいえば、分子を識別する素子に酵素や微生物を利用し、各種生体分子を測定する装置です。私は所属する研究室で、市販の装置を部分的に組み込んでグルコースセンサやクレアチニンセンサを試作しました。こうした技術は、普段センサを体に身に付けることで病気の予防や早期発見に役立てることができます。

私の研究は、生物学的な分野に及びますが、センサには半導体などの電子回路を用いるために学部時代に学んだ電気電子系の知識が不可欠となります。本学科では、他にも通信系、情報系など、さまざま分野を学ぶことができるので、私のように研究に役立てるだけでなく、やりたいことも見つけやすいと思います。

また、学部生のときに参加した国際PBLで、中国、台湾の学生と交流したことも私にとっては貴重な経験でした。考え方や視点の違いを目の当たりにすることで、視野が広がったからです。内定をいただいている会社では、海外へ行くことがあると聞いていますので、将来に備える意味でも国際PBLの参加は良かったと思います。

さまざまな経験や身に付けた知見を生かして、将来は国内外を問わず、エレクトロニクス産業におけるイノベーションの先導に携わりたいと考えています。