企業連携で腐食を解析
解析技術の研究を経て憧れの宇宙産業へ
本学科は1年次に基礎を固め、年次が上がるにつれて実習や演習で実践力を身に付けていきます。少人数の学科なので実験の順番待ちも少なく、技術がしっかりと定着します。特に、学生主体で淀川の水質調査に取り組んだ「実践環境工学」の授業では、調査手法に加えて実験計画を策定する力も身に付きました。また、廃棄物や上下水など、社会に広く関わる環境分野を学ぶことで、就職先の幅が広がるところも本学科の魅力です。
本学部はさまざまなPBL科目があることも特長です。私は宇宙に大きな興味があったので、火星移住計画をテーマとした科目を履修しました。他学科の学生と一緒に、火星までの移動や居住地、住環境などを研究し、発表を行いました。浄水処理に関する提案など本学科での学びを生かせたのと同時に、他学科の学生を通して新しい考え方や価値観に触れることができ、多面的に思考することの重要性を学びました。
4年次からは、解析技術の研究を主とする研究室に所属しました。解析技術はさまざまな分野で生かせるため、航空宇宙業界への就職にもつながるという期待もありました。研究室では企業との連携で、化学物質による腐食の解析を実施。少しずつ検証パターンを変えながら腐食が発生する条件を解析し、結果を論文にまとめました。
就職活動では、先生の後押しや、「何があっても最後までサポートする」という就職課の方からの支援もあり、航空宇宙業界を志望。夢を叶えることができました。今後は本学科で培った解析技術や化学的な知識はもちろん、LLC(ランゲージラーニングセンター;語学学修施設)のスタッフとして養った語学力、コミュニケーション能力も生かしながら研究開発に携わり、いつか自分が関わったロケットを宇宙に送り出したいと思います。