海外の論文をきっかけに
三次元培養骨格筋の研究に挑戦

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私が本学科に進学したのは、好きだった理科のうち生物分野を幅広く学びたかったからです。少人数制で、女子学生の割合が多い学科だったところも魅力でした。学びでは、物理学など大学で初めて触れる分野もありましたが、先生への質問がしやすく、授業後には理解到達度を確認するための課題が出されるため、着実に知識を修得できました。また、豊富なグループワークの機会を通してコミュニケーション能力も培えたことは、実験にも大きく役立ったと感じます。実験に行き詰った際、自分一人の考えでは打開策を得られないこともあるからです。先生や大学院生、先輩、同期など、周囲の力を借りながら、難しい課題をクリアしていくことを学びました。

研究室では、人工的に作製した三次元培養骨格筋の成長に関する研究を行いました。海外の論文で「短時間の電気刺激を与えると細胞の収縮運動が活発になる」と報告されているのを読み、実際にその収縮運動を測定しようと考えたのです。実験装置の部品を自作する必要があるなど、ハードルの高い研究でしたが、「何でもやってみなさい」という先生の後押しや、大学院生の先輩の親身な助言もあって、自分なりのアイデアも織り交ぜながら研究を進めることができました。この経験からチャレンジすることの大切さも学べたと感じています。

学業、部活動、アルバイトの3つを両立させた大学生活は大変でしたが、妥協せずに挑戦したことで、とても充実させることができました。念願だった研究職に進む今後も、本学科で得た学びと挑戦心を生かして、周囲から仕事を任せてもらえるような人材へと成長したいと考えています。