全天球カメラを用いた研究経験を
運転者支援システムに生かしたい
情報系の学部で専門的に学びたかったこと、そして企業出身の先生が多いことが私が本学科に進学した理由です。入学後は、初めて触れる学問領域ばかりでしたが、基礎から段階的に学ぶことができます。1年次に学んだことが4年次の研究で役立つことがあるなど、4年間を通して学びの連続性を感じることも多くありました。
印象に残る授業は、プログラミングの演習全般です。さまざまな課題に取り組むなか、先生から助言をいただいたり、友人同士でアドバイスをし合うことで、スキルがかなり鍛えられました。課題が多くて大変なときは、作業環境が充実している大学の自習室で集中して取り組んだことを覚えています。
研究室では、自動車のシミュレータ研究用の機器や超高性能カメラなど、珍しい機材が揃っている環境を最大限に活用し、自動車に搭載した全天球カメラによる車体の動きの判定システムを制作。それまでに学んだ情報系のスキルを画像処理に応用させる方法を身に付けました。大学院に進学してからも同じ研究室に所属し、ロボットなどに搭載するための全天球カメラを使った物体認識システムを研究しています。全天球カメラの特性を考慮したプログラミングは大変困難ですが、その分やりがいを感じます。
研究室内で相談や議論を行うことも多く、コミュニケーション能力が向上しました。理想のものをつくるにはお客様とのコミュニケーションが不可欠なため、この能力の向上は、今後も必ず役立つと考えています。また、内定先では自動車の運転者支援システムに関わる予定なので、本学科で学んだプログラミングや情報系の知識を生かしたいと考えています。