マンションの建築現場を体験して
大規模プロジェクトの魅力を実感した

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幼い頃に、建築士が建物のリフォームを行うテレビ番組を見て感動し、建築士という職業に興味を持つようになりました。大学入学後も建築設計に関する仕事を目指すつもりでいたのですが、2年次に授業の一環としてマンションの現場を見学して、施工管理の仕事が興味深いと考えるようになりました。3年次でも大規模な公共施設の現場を見学できる機会があり、大型の建造物の施工に関わりたいという思いがいっそう強くなりました。本当にたくさんの人が関わりながら、プロジェクトが進行していく雰囲気も魅力でした。

研究室では、火災を受けた後のコンクリートの力学性能に関する研究をテーマにしました。帯筋と呼ばれる鉄筋が内蔵されたコンクリートブロックを大型の電気炉で加熱して、加熱温度によりコンクリートの力学性能がどのように変化するのかを調べる試験に取り組みました。帯筋の量を変えて試験することで、それぞれの力学性能を比較しました。大規模な施設が必要とされる研究ですが、大学には関西でも屈指の研究設備が整っており、本格的な試験を行うことができました。試験結果にはおおむね満足しています。ただ、データの量がまだ不足しており、正確なデータを蓄積していくことが今後の課題です。研究中はスケジュールがハードで、試験に用いるコンクリートブロックは自分たちで型枠を作成し、コンクリートを流し込んで作るなど力仕事も多く、特に夏場は体力的に厳しい日々でした。

内定先企業は、私が目標とする大型建造物の仕事ができる企業として志望しました。インターンシップに参加した際の社内の雰囲気が、自分に合うと感じたことも就職を決めた理由です。将来は、ランドマークになるような建築や音楽ホールの施工に携わりたいと考えています。職場の職人さんや上司から信頼される施工管理者を目標に頑張ります。