将来的にはスマートフォンへの搭載ができる、
より省電力・低コストな受信機を開発

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私が電気回路に興味を持ったのは小学生の頃に父がPCの組み立てをしていたのを見ていたことがきっかけでした。大阪工業大学には、集積回路専門の研究室があったことが進学の決め手となり、進学後は希望通りの研究室に所属することができました。授業では複数学科合同で自動走行ビークルを製作したPBLが印象に残っています。

研究室では、スマートフォンなどの無線端末に載せられる、安価で省電力の受信機を開発しています。現在の無線端末に使用されている「アナログRF受信機」は低消費電力ですが、開発コストが大きいというデメリットがあります。一方、「直接RFサンプリング受信機」は、デジタル制御により低コストで開発できますが、消費電力が大きいというデメリットがあります。この「直接RFサンプリング受信機」の消費電力を抑える研究をしており、将来は、市販のスマートフォンに採用できればと考えています。授業や研究の他には、先生の授業準備や学科の事務室のお手伝いをするピアサポーターとしての活動を通じて、将来の仕事に対する心構えが得られました。また以前は、小学生を対象にした工作実験を体験してもらうイベントが毎年学内で実施されていて、そこに本学科の女子会グループで出展したことも楽しかった思い出です。

内定をいただいた企業に決めたのは、企業説明会やOBの方々からお話を伺った際に、とても親しみが持てたからです。内定者交流会などもオンラインでしたが、とても良い雰囲気でした。私はこの会社で、社会がより便利になるよう、より早く、より小さく、より低コストな集積回路を作成したいです。

大学に入学する時点では、自分が何をしたいのか、まだしっかりとイメージできない人が多いかと思います。大学での日々を過ごす中で「何がしたいのか」について明確にしていってください。そして自分の夢に向かって諦めずに一日一日を大切に過ごして欲しいと思っています。