疼痛緩和に貢献できる研究に取り組む中で
培うことができた情報発信能力を
今後にも生かしたい
現在の研究室では、糖尿病に伴う疼痛を和らげる新規治療薬の開発に貢献できる研究に取り組んでいます。疼痛には急性痛と慢性痛の2種類があり、このうち慢性痛は患者の生活の質を著しく損なうため、適切な治療が求められています。しかし、中にはモルヒネなどの鎮痛薬でも改善が見られない難治性の症例もあるのが現状です。先行研究では、経口投与によってこの疼痛を抑制するペプチドの存在が明らかになっていますが、ペプチドがどのように効くのかについては解明されていません。そこで私は、ペプチドと結合して薬効を発揮する受容体との相互作用について研究しています。また、英語論文などを読み漁り、研究につながるヒントを見つけるようにしています。
研究室で研究を続ける中で、私が心がけるようになったのは「丁寧な資料を作成すること」です。研究室では研究経過報告会が毎週開催されるため、研究内容を他の学生にしっかり理解してもらう必要があるのです。当初は、「分かりやすく伝えられる」資料作りのコツがつかめず四苦八苦していましたが、今ではその大切さを実感し、丁寧な資料作りを心がけるようになりました。
私には、養育者にとっての育児食の悩みをゼロにしたいという夢があります。中学時代に赤ちゃんの食事補助を経験して、日持ちしない、コストがかかるなど、育児食作りの大変さを実感したからです。希望とする食品業界のなかで内定先企業を選んだのも、この夢が実現できる企業と考えたからです。将来は私の視点での様々な気づきを、ゼミで鍛えられたプレゼン能力を生かして発信していきたいと考えています。お客様の悩みなどの生の声に耳を傾け、ユーザーの視点での気づきをさらに増やし、組織の中でその気づきを商品化して世の中に送り出すことが目標です。