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ひらかたアイデアソン・ハッカソンプロジェクト「Hirathon2020」のハッカソン成果発表会を開催しました

2021.01.26

  • ハッカソン成果発表会に参加した学生や教職員、企業・自治体の関係者ら ハッカソン成果発表会に参加した学生や教職員、企業・自治体の関係者ら
  • 実際の発電量を示す東さん 実際の発電量を示す東さん

 1月20日、オンラインで本学情報科学部と枚方市役所、北大阪商工会議所が、地域課題解決プロジェクト「Hirathon(ヒラソン)2020」(協賛:ソフトバンク、後援:情報通信研究機構)のハッカソン(*)成果発表会を開催しました。
 
 この発表会は、11月に実施したアイデアソン成果発表会で提案した地域課題を解決するためのアイデアを具現化したプロトタイプを発表するものです。学生らは課題ごとのチームに分かれ、それぞれのアイデアをもとに、AIデータサイエンス的アプローチにより、実証実験を重ね開発したプロトタイプのデモや動作などを披露し、プレゼンテーションしました。
 
 審査は、本学教員や枚方市役所職員、ソフトバンク社員などが審査員を務め、「貢献度」「独創性」「完成度」「波及効果」「計画」を基準に行われました。最優秀賞を受賞したのは、14班の「環境発電IoTを利用した地域防災」。同チームは、淀川の氾濫による水害などの災害が発生した際に活用できる通信システムの確立という地域課題に挑戦。災害発生時に電力供給ができない環境下でもIoT機器を用いてビッグデータを収集し、災害状況などを把握できるシステムを考案しました。放射冷却により生じる温度差を電力に変換することに成功したスタンフォード大の研究論文を参考にアイデアをまとめました。日中と夜中の温度差を電力に変換するプロトタイプを作製し、枚方キャンパスの屋上で実施した実験では最大で約3Vほどの発電に成功。その電力を利用して気温を計測し、ネットワーク経由で手元の端末に情報を送信することができました。審査員からは「課題解決に最も近づいた内容であった」と評価を受けました。将来的には、電源がない場所にIoT機器を設置し、温度変化など詳細な環境情報を取得して防災に役立てることが期待されます。

 チームリーダーの東星輝さん(コンピュータ科学科4年)は「IoT機器や電気などの分野に携わっている方に注目していただけたことは本当に嬉しいです。この研究は来年、後輩に引き継ぎますが、より高い成果を上げてくれることを期待しています」と話しました。
 
 
【最優秀賞】
 14班「環境発電IoTを利用した地域防災」
【優秀賞】
 6班「画像処理による浮世絵風画像変換システム」
 8班「コロナ禍における飲食店の集客度の増加について」
 9班「五六市におけるシミュレーション技術を活用した混雑予測&3密回避システム」
 11班「五六市における混雑予測に基づいた避難誘導方法の検討」
【NICT(情報通信研究機構)賞】
 14班「環境発電IoTを利用した地域防災」
【ソフトバンク賞】
 8班「コロナ禍における飲食店の集客度の増加について」
【北大阪商工会議所賞】
 20班「働き方改革のための時間記録アプリ」
 
*ハッカソン=あるテーマについてプログラミング技術やアイデアなどでサービスやシステム、アプリなどを短期間に集中して開発し、成果をチームで競い合うイベント。