地域とともに学ぶ建築学習
大学で学ぶことは、単なる知識の習得にとどまりません。私たち「設計第2研究室」では、兵庫県洲本市に残る古民家を舞台に、学生自らが設計から施工まで携わるリノベーションプロジェクトを展開しています。地域の方々や大工さんと協力しながら、実際の現場で手を動かすことで、教室だけでは得られない学びを積み重ねています。
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初めて使う道具で材料をカット -
改修した空間で、ワークショップが行われている光景
年ごとに地域に開く
1年目は、離れを改修して集会やダイニングとして使える場を整備しました。
2年目は、学生たちの宿泊施設をセルフビルドで実現。地元の職人に学びながら、仕上げまでを自分たちの手で完成させました。
3年目となる現在は、地域の人々も訪れることができるライブラリーとカフェを整備しています。学びの場が少しずつ地域に開かれ、交流の拠点へと発展しています。
2年目は、学生たちの宿泊施設をセルフビルドで実現。地元の職人に学びながら、仕上げまでを自分たちの手で完成させました。
3年目となる現在は、地域の人々も訪れることができるライブラリーとカフェを整備しています。学びの場が少しずつ地域に開かれ、交流の拠点へと発展しています。
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古材を活用し、パズルを解くかのような床仕上げ作業 -
本棚に囲まれた2段ベッドのある大学生のための宿泊施設
環境に配慮した工夫
古材を床材に再利用したり、解体したブロック塀を蛇籠ベンチに転用したりと、環境にやさしい工夫も大切にしています。こうした実践を通じて、持ち物を「使い捨て」にせず「活かす」発想を体験的に学びます。
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淡路島で作られたタイルを利用して床の段差を仕上げる -
淡路島の竹を利用して天井に使用 -
土壁塗り仕上げ
学生が得るもの
このプロジェクトは単なる建物の改修ではなく、企画・設計・施工・地域連携までを包括的に体験できる学習プログラムです。学生は建築の実践的スキルを身につけると同時に、地域社会への貢献やチームで成果を築く達成感を味わいます。 洲本の古民家を舞台にした学びは、未来を担う学生の成長を後押しし、地域に新たな息吹をもたらします。
※建築学科での学びや研究の日常を紹介しているInstagramは以下のボタンから