知的財産研究科
村川教授室
Welcome to Murakawa Lab.
近年、市場経済のグローバル化に伴い、中国を始めとするアジア諸国やBRICSに代表される新興国における企業活動が活発化してきています。このため、企業活動における特許や商標、ノウハウ、さらには技術標準など知的財産の保護と活用への取り組みは、一段とその重要性が高まっています。
本研究室では、知的財産をグローバルに普及するための標準化戦略や特許を活かした新たなビジネスアイデアに関する研究を行っています。あわせて、産業技術の基礎となるエレクトロニクスや電気電子、情報技術に関する教育のみならず、その特許技術の調査・分析について研究も行っています。さらに、社会課題の解決に貢献するため、学生や院生によるビジネスアイデアに関する学外コンテストへの取組みを支援しています。
Welcome to Murakawa Lab.
主な研究テーマ
- 開放特許等を活用したSDGs課題の解決に向けたビジネスモデルの研究
- 知的財産の積極活用に向けた技術標準に関する研究
- AI生成物に関する権利保護に関する研究
- 若年層の知的財産に関する倫理観向上に関する研究
指導教員
村川 一雄
教授
(ムラカワ カズオ)
専門分野
- 技術標準分野
- 電子通信情報分野
- 知的財産活用分野
- 知的財産中国語教育分野
- 電磁環境分野
研究室がめざすSDGs
教員メッセージ
近年、経済活動がグローバル化し、特に、アジア諸国におけるイノベーションが活発化しています。このため、グローバルに活動する企業が世界市場で勝つためには、自身のアイデアやノウハウなどの知的財産を適切に保護し、活用することが重要となっています。このため、アジア諸国と日本の知的財産制度のみならず、産業・文化・商習慣・標準化を含む産業政策などの違いを理解するグローバルな視野や知識が必要です。また、AIやビッグデータによる新たなビジネスの出現に伴い、革新的なビジネスモデルの創出にチャレンジすることが不可欠となっています。
在学生メッセージ
グローバルな企業活動を行う場合、競争企業を含めた膨大な知的財産の情報を把握・分析する必要があります。現存する膨大な知的財産は複雑に絡み合い、複雑な知的財産の網(IPネットワーク)を構成しています。当研究室では、アジア・新興国の知的財産法制度の比較研究を通して、企業が取るべき知的財産戦略の立案とその実施における判断ができる分析力と考察力を得ることができます。
この研究がかなえる未来
本研究室では、知的財産の保護と活用の観点から、企業が進むべき方向性を経営層に指し示し、かつ、激しい競争の中で独創性を維持しながら継続的にイノベーションを支援できる知的財産人財を社会に輩出することを狙っています。今後、さらにグローバル化する世界経済において、知的財産人財の無い世界はあり得ないと言っても過言ではありません。