ニュース 学生プロジェクト「サイエンスアラカルトエコール」がサイエンスアゴラ2025に出展しました

学生プロジェクト「サイエンスアラカルトエコール」は、小中学生を対象とした理科実験を通して、単に現象の面白さを伝えていくだけでなく、子供たちの「なぜ」に向き合い、科学の重要性を広める啓蒙活動をしています。
 
科学技術振興機構が主催で、科学と社会をつなぐ広場がコンセプトのイベント「サイエンスアゴラ2025」は10月25日(土)～26日(日)の２日間、東京・お台場地域にあるテレコムセンタービルなどの会場で開催されました。
 
今年で12回目の参加となる今回は、サイエンスアゴラ2025のテーマ「科学とくらし　ともに語り　紡ぐ未来」に沿い、我々サイエンスアラカルトエコールプロジェクトでは「光と色の化学実験！ ～光で変わる不思議な水～」という企画を出展し、身の回りにありふれている光からエネルギーを取りだすことで起こる化学的な変化をみなさんに紹介しました。初日、2日目ともに多くの方々に我々のブースへ足を運んでいただきました。
 
今回用いた光化学反応は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電や、光を使って抗菌や消臭にも使われている光触媒などに応用されています。このような技術は、無尽蔵な太陽光をエネルギーとして使用することができるので、枯渇が心配される化石燃料などに依存しない持続的なエネルギー社会の形成に必要不可欠なものです。本企画では、みなさんに色素に光を当てることで色が変わる液体の調整や、SDGs達成への貢献が期待される色素増感太陽電池の発電の仕組みを体験してもらい、光化学を知識だけでなく実践的に理解していただきました。
 
今回使用した溶液に含まれている青色の色素であるメチレンブルーが、光を当てることでロイコメチレンブルーに変化し溶液の色が透明へと変化する様子を実際に体験していただくことで、子供たちだけでなく、保護者など大人の方々にも楽しんでいただきました。また、簡単なクイズに挑戦していただいたり、今回起きた化学反応を、子供たちにも親しみのある動物を用いて簡単に表した模式図を使いながら説明したりすることで、より興味を持ちながら実験操作に取り組んでいただきました。
 
プログラムの詳細はサイエンスアゴラ公式サイトをご覧ください。