学生プロジェクト「サイエンスアラカルトエコール」は、小中学生を対象とした理科実験を通して、単なる現象の面白さを伝えていくだけでなく、子供たちの「なぜ」に向き合い、科学の重要性の啓蒙活動をしています。
プログラムの詳細はサイエンスアゴラ公式サイトをご覧ください。
科学技術振興機構が主催で、科学と社会をつなぐ広場がコンセプトのイベント「サイエンスアゴラ2021」は11月3日~7日(水~日)の5日間、東京お台場で開催されました。本来は子供たちに実際にブースで説明をしたうえでクイズや実験体験をしていただきたかったのですが、本年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンライン形式での開催となりました。今年で8回目の参加となる今回は、サイエンスアゴラ2021のテーマである「Dialogue for Life」に沿い、サイエンスアラカルトエコールプロジェクトでは、「シャボン玉」という誰しもが知っている身近なものに関する化学を、ユーチューブで視聴して頂きました。
シャボン玉液と使用される液体に含まれている界面活性剤の性質が生活にもたらしている恩恵といった知識に加え、シャボン玉ができる仕組みを界面活性剤の性質の1つである起泡作用からシャボン玉の特徴的な薄い膜や丸い形ができることを、事前に撮影した動画や図解を用いることで視聴して頂いた方々に生活に役立っている化学をわかりやすく紹介しました。さらに後半には、「このシャボン玉をより大きくするには?」や「より割れにくくするには?」などといった疑問点を、動画の中でプロジェクトメンバーが実際に実験を通して解明していきました。これらの内容からうまれた質疑応答(コミュニケーション)を通じて、来場者に物質の界面について探求して頂きました。
来場者には界面活性剤の機能について学んでいただき、洗剤や化粧品など、身の回りには同じ仕組みで活躍している分子が多く存在していることに気づいて頂けたと思います。今回の活動を通して、少しでも化学に興味を持って頂けたなら光栄です。
プログラムの詳細はサイエンスアゴラ公式サイトをご覧ください。