親友や恋人、家族など親しい関係になると、距離が近い分、「なんで◯◯してくれないの?」「◯◯するなんてありえない!」とつい相手を非難してしまうこと、ありませんか?きつく言ってしまったことを後悔したり、それでもやっぱり相手に対するモヤモヤが残ったり…。相手も気を悪くしただけで結局状況は変わらない…。そんな時に試してみてほしいのが、「わたし」を主語にした伝え方です。
例えば、「◯◯されると(わたしは)悲しくなる」「〇〇してくれると(わたしは)嬉しい」(日本語ではわざわざ主語を明示することが少ないので、実際には「わたしは」の部分は省略されることが多いと思いますが)というように、相手の言動によって自分はどう感じるのか、気持ちを表現してみるという方法です。つい相手を非難したくなった時にこそ、今、自分はどんな気持ちなんだろう?困ってる?傷ついた?寂しい?というように、まずは自分の気持ちを振り返った上で、相手に伝えてみてください。そうすると話す口調が少し柔らかくなるのではないでしょうか。人は非難されるとつい言い返して自分を守りたくなるものですが、素直に「悲しい」「嬉しい」などと言われたら、相手の方も「そうだったんだね、じゃあ自分はどうしたら良いのかな?」と考えられる余地が生まれるかもしれません。
学生相談室カウンセラー 森崎 志麻



