データサイエンス学科の学部3年生の堀昇椰さん、藤岡勇翔さん、黒岩隼嵩さんが、2025年9月27日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催された人工知能学会第27回ビジネス・インフォマティクス(SIG-BI)研究会で研究構想を発表しました。
本研究は、AIを用いて多様な市民のニーズを収集するフレームワークを提案しています。この技術は、福祉や防災といった複雑な課題に対し、従来のアンケート調査では届きにくかった若者など多様な層の意見を把握することを目的としています。AIが統計データなどをもとに、よりリアルな仮想の市民(AIペルソナ)を生成し、そのペルソナにインタビューすることで、より現実に近い意見を収集します。ペルソナから得られる意見は、自治体が具体的な政策を進める上で、住民視点での問題点を事前に洗い出したり、アンケートの質問を改善したりするために活用されることが期待されます。
質疑応答では、AIペルソナの検証方法や活用法などに関して活発な議論がなされ、今後の研究の発展に有益な経験となりました。
堀 昇椰, 藤岡 勇翔, 黒岩 隼嵩, 木路 涼那, 松永 優飛, 細見 俊介, 坂平 文博, “AIペルソナへのヒアリングによる多様な市民ニーズの収集,” 人工知知能学会第二種研究資料 ビジネス・インフォマティクス研究会, SIG-BI 027-15, 2025