モンゴルコーセン技術カレッジと国際PBLを実施 スマートものづくり学習プログラム(さくらサイエンス)
大阪工業大学国際交流センターは11月4日〜9日、科学技術振興機構(JST)の「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」の支援により、モンゴルコーセン技術カレッジから学生7人と教職員2人を招へいし、本学学生14人とともに国際PBLを実施しました。テーマは「持続可能な社会実現に向けたスマートものづくり学習プログラム」(実施主担当:皆川健多郎データサイエンス学科教授)で、製造現場の課題をICTで解決することを目指す合同研修に取り組みました。
初日は大宮キャンパスのものづくりマネジメントセンターでオリエンテーションを行い、両校の紹介や参加者の自己紹介をしました。茶道体験やキャンパスツアーを通じて日本文化や本学の学びの環境に触れた後、模擬生産演習の第1回として、生産現場のムダや工程バランスの改善策を議論しました。
2日目は枚方キャンパスに移動し、施設見学の後、皆川教授の指導の下、ものづくりマネジメント研究室の学生と一緒にLEGOを使って組立演習を行い、作業の効率化を学びました。
3日目は京都方面へ校外学習に出かけました。金閣寺では歴史的建造物と自然が調和した景観に触れ、日本の伝統文化への理解を深めました。オムロン京都太陽では、障がい者の積極採用と究極のコミュニケーションを通じて誰もが働ける生産ラインのKAIZENを重ね、企業価値と共創社会の実現を追求されている実例について学びました。
4日目は大宮キャンパスにて工場見学の振り返り、そして「模擬生産演習」の第2回をグループごとに行い、作業時間の測定・分析を通じてデータに基づく現場改善の重要性を体感しました。その後、最終発表に向けた準備に取り組みました。各チーム一人ひとりが本プログラムで学んだことの気づきや、今後の抱負を発表しました。
プログラム終了後のアンケートでは、本学学生から「モンゴルの学生と交流することで国際交流の素晴らしさに改めて気付いた」、モンゴル側の参加者からは「日本への印象が“Good”から“Very good”に変わった」「金閣寺の景観や日本のインフラの分かりやすさ、オムロン京都太陽での障がい者雇用の仕組みが特に印象に残った」といったコメントが寄せられました。
今回のプログラムを通じて、参加学生たちはスマートものづくりの考え方やデータに基づく改善手法を学ぶとともに、専門分野や国籍の異なるメンバーと協力しながら成果をまとめ上げた経験は、大きな自信となったことでしょう。
最後に、さくらサイエンスプログラムのご支援に心から感謝申し上げます。



