実世界情報学科では、1年生を対象とした授業科目「C演習I」(2025年度後期)において、生成AI時代に必要なプログラミングスキルを育成する最先端の教育を開始しました。
生成AIをプログラミングに効率的かつ効果的に活用するためには、生成AIツールの単なる利用だけでなく、C言語の基礎文法、論理的思考力、プログラムを自ら設計・実装する力が欠かせません。本授業では、これらを段階的に身につけ、実践的なプログラミング力へと発展させることを目的としています。
本授業では、これらのスキルをしっかりと身につけるために、基礎部分はpaiza株式会社が提供するオンライン教材「paizaラーニング」で効果的に学び、その後、開発環境の構築や生成AIを活用したゲーム開発といった実践的課題に取り組むという流れを設けています。この仕組みにより、学生は自分のペースで基礎を確実に理解した上で実践までを段階的に学べます。一方、大学は時代に即した最先端教育を提供し、企業は次世代人材育成を支援することで、「産学協働」による実践的な教育モデルを構築しています。
授業は次の流れで進みます。
前半:paizaラーニングでC言語の基礎スキルを習得
後半:開発環境を整えて、生成AIを活用し、グループでゲームを企画・開発・発表
初回授業では、paiza株式会社によるオンラインでの導入説明が行われ、学生たちは真剣に取り組んでいました。
また、授業後のアンケートでは、こんな声が寄せられました。
「1つ1つの説明動画が短いから集中して見れる」
「paizaで授業を受けられて分かりやすかった」
「自分のペースで進められる方式なのでやりやすい」
一方で「応用問題が難しかった」という声もありましたが、難しさを楽しみながら前向きにチャレンジしていました。
本学科の「C演習I」は、プログラミング未経験の学生でも安心して学び始められる構成になっており、基礎から応用・実践へと段階的に力を伸ばせるカリキュラムです。また、後半の開発では、生成AIを適切に使いこなし、仲間と協力して実践的な成果物を作り上げる経験を積むことで、将来の就職活動や社会での活躍に直結する力を身につけられます。
このように、企業と大学が連携して基礎から実践までを一貫して支える「産学協働による先進的教育モデル」を展開することで、実世界情報学科は「学ぶ楽しさ」と「将来のキャリア形成」の両方を支える教育を提供していきます。