8月20日、本学と北大阪商工会議所との共催で「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ2025」(略称:ソイチャレ2025)のアイデアコンテストをオンラインで開催しました。ステークホルダーの抱える課題をアイデアソン・ハッカソン形式で、大学・企業・行政が力を合わせて解決することを目的としています。
当日のアイデアコンテストには本学学生含め152人が参加。エントリーした48チームから、外部審査委員による予備審査でノミネートされた22チームが発表しました。発表後、貢献度、独創性、完成度、波及効果、計画の5項目で評価され、ステークホルダー賞、協賛企業賞、優秀賞、最優秀賞が決定しました。
審査の結果、最優秀賞には10班の「Talk to Hirakata City: ブロードリスニングの実践と集約意見の可視化」が選ばれました。
10班は、市民の声を効率的かつ偏りなく行政に集約して届ける仕組みとして、自由記述データを構造化し、視覚的な分析を可能にするオープンリソースツール「Talk to the city」を枚方市向けにカスタマイズして使用することを提案しました。カスタマイズでは、人口構成に基づき重み付けをすることによって偏りの補正を行うほか、枚方市の運用環境に応じて、集約したデータをインターネット環境下で集約する方法と、セキュリティの観点からローカル環境下のみで実装する方法と2通りの提案を行いました。発表を聞いた枚方市職員の方からは、「アンケート分析は手作業で進めており、AIなどを使った精度の良い分析方法はないかと思っていたので、今すぐにでもこのシステムを使いたい」と好評をいただきました。
今後、1月のチャレンジコンテスト(ハッカソン)に向けて、再度エントリーを受け付け、各チームはアイデアのプロトタイプ開発などに取り組んでいきます。
【最優秀賞】
チームNo.10「Talk to Hirakata City: ブロードリスニングの実践と集約意見の可視化」
【優秀賞】
チームNo.46「AIチャットボットによる枚方市のニーズの抽出」
チームNo.14「製造業体験イベント向けWebプラットフォームの開発による運営効率化」
【協賛企業賞】
<北大阪商工会議所>
チームNo.28「VR没入型イベント」
<ソフトバンク>
該当なし
<富士通Japan>
チームNo.46「AIチャットボットによる枚方市のニーズの抽出」
<リコージャパン>
チームNo.24「画像認識による駐車場管理とキャンパス活性化」
<カプコン>
チームNo.46「AIチャットボットによる枚方市のニーズの抽出」
<枚方信用金庫>
チームNo.28「VR没入型イベント」
【ステークホルダー賞】
<課題1:水都大阪コンソーシアム(若年層の水都大阪ファンづくり(観光・環境・健康・食・交通・まちづくり))>
チームNo.15「XRによる歴史文化の再現」
チームNo.34「「水都大阪」探訪3Dマップ」
<課題2:枚方市政策推進課(市民のニーズを踏まえたまちの課題解決に向けた、ニーズの把握と分析について)>
チームNo.9「枚方市民AIペルソナへのヒアリングによる多様な意見収集」
チームNo.10「Talk to Hirakata City:ブロードリスニングの実践と集約意見の可視化」
<課題3:枚方市政策推進課(空飛ぶクルマの社会実装を見据えた可能性検証について)>
チームNo.3「まちを変える、空の旅」
<課題4:枚方市都市計画課(都市計画に興味を持ってもらいたい!~「都市計画」を分かりやすく、市民の意見を上手に引き出しやすく伝える)>
チームNo.4「市長さん」
<課題5:枚方市文化財課(市立枚方宿鍵屋資料館について~AR技術を活用した枚方宿鍵屋資料館のPR)>
チームNo.8「江戸の枚方宿「鍵屋」体験Webシステム」
チームNo.29「鍵屋に関するクイズを用いた体験型のサービス」
<課題6:枚方信用金庫(旧枚方宿地区など地域活性化による観光客・経済効果の創出)>
チームNo.28「VR没入型イベント」
<課題7:ひらかた産業クラスタ研究会(不器用FACTORY「地域企業の魅力を再編集し、社会に届ける」)>
チームNo.14「製造業体験イベント向けWebプラットフォームの開発による運営効率化」
<課題8:ひらかた産業クラスタ研究会(製造業の技能承継「技能継承の新しい伝え方を提案する」)>
チームNo.35「技能継承のためのクイズアプリ」
<課題9:ハーモニークラブ(えほんライブの効果の数値化と集客増加策)>
チームNo.33「ICT技術を活用した集客方法」
チームNo.41「サーモグラフィを用いた「えほんライブ®」の効果の数値化」
<課題10:大阪工業大学情報科学部学生担当委員会(IT・データサイエンスを活用したキャンパスの活性化)>
チームNo.2「AIアンケートシステム」
チームNo.5「学内温度管理システムの提案」
チームNo.7「食堂 × スマホ = 未来のキャンパスライフ」
チームNo.26「食堂のモバイルオーダーシステム」
<課題11:枚方ビオルネ(ひらかた防災ビジョンの活用・ドローンを活用した社会貢献・ONE GAME:就労支援B型が行う動画制作の活用)>
チームNo.16「サイネージ連動型パーソナライズクーポンと人流可視化による効果測定」
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10班の発表内容。市民の声を効率的かつ偏りなく行政に集約して届ける仕組みについて。 -
アイデアコンテストに参加した学生や教職員、企業・自治体の関係者ら